梅雨にささげる、外苑前のイケメン中華
梅雨に入りましたね。
今流行の、日本野鳥の会の長靴を購入してみました。
雨の日は意気揚々と職場に履いていくのですが、
そういう時に限って午後晴れる、ということが多発しています。
むしろ晴れて欲しい日に履いていった方がいいんじゃないかと。
結構蒸れるんですけどね。
そんな蒸しっとした日には、味がぱきっとしたものを食べて
しゃっきりしよう!
ということで、外苑前のおいしい中華のご紹介です。
「夕飯食べながらミーティングしよう」と隣の席のグルメな上司に連れて行かれたお店。
キラー通りにある、「香港屋台HONGKONG STYLE G-1」です。
B級中華とでもいいましょうか、気軽でフランクでヤングでジャンキーな中華です。
カウンターに座ると、目の前にはこんがり焼かれた大きなチキンの塊がぶら下がっていました。
席に面したキッチンからは、湯気といいにおいがダイレクトに漂ってきます。
蒸篭や鍋からもうもうと上がる湯気を見ると、あぁ、アジアにいるなーと実感します。
(生まれてからずっとアジアにいますが)
誘惑が多すぎて正直全然ミーティングする気にならないまま、まずは一杯。
やっぱここは青島ビールでしょ!
一人、瓶を抱え込みます。
お通しは、3品。左から大根の甘酢漬け、バンバンジー、キュウリとガツの和え物(たしか)。
コリコリしていて美味しかった。
オーダーは上司のおすすめに任せます。
はじめに出てきたのはパクチー豆腐。
去年ラオスに旅行に行ってから、その美味しさに目覚めてドはまりしているパクチー。
ごまの香ばしさとパクチーの爽やかな香りが、
豆腐のなめらさかに柔らかく包み込まれて、結局安心感のある味に落ち着いています。
お次は細切りジャガイモの塩・山椒和え。
これはビールに合います!シャキシャキとした歯ごたえが楽しいおつまみ。
前菜系のお料理が、一皿300円てすごい。調子に乗ってどんどん頼んじゃいそうです。
中華に行って、あれば頼んでしまうのが小籠包。
好きな食べ物の中で1,2位を争う、死ぬほど好きな料理です。
その分、味には結構うるさい。これなら食べなきゃ良かった、と思う小籠包に
いままでも散々泣かされてきましたが、G-1はどうでしょうか…
人肌よりちょっと熱いくらいになるまで待って、ぱくりと一口。
汁を一滴も逃さず頂くのが、本当の正しい食べ方だと信じてます。
はいきました、ジューシーな汁!肉の臭みはなく、味も濃すぎず、
口の中が幸せになる旨味がぎゅっと凝縮されています。
うん、いいですね。2個とは言わず5個くらい食べたい。
…ちなみにマイベスト小籠包は、ベタながら鼎泰豐です。
今夜のメインは、なんといってもバンパイアチキン。
食べると口の周りがバンパイアになるからこの名前なんですね。
ここの名物料理みたいです。
目の前にぶら下がってる肉はこれか…!
木のお皿の上に、なにやら粉が敷き詰められています。
その上に、光り輝くパリパリ皮のチキンが鎮座。
この怪しげな粉が、美味しさのポイント。実はいろんなスパイスなんです。
恐る恐る付けて食べると、ちょっと酸味がきたあとに、じわっと辛みが…。
なんともヤミツキになる味で、夢中で肉にかぶりついてしまいます。
辛いのに敏感な私は、そのあとちょっと火を噴きましたが…
でもピリ辛が好きな方は手が止まらなくなる味です。
ヒリヒリになった口の中を、2杯目のビールでクールダウン。
ふぅ、うまかった。
最後は、仕事の不安について、上司にひたすら「大丈夫だよ」励まされながら、
野菜のあんかけで〆。
ミーティングではなく相談会になってしまいました。
お酒飲みながらだと、そうなりますよね。
まとめ
料理もとてもおいしかったですが、なにより店員さんがみんなかっこよくて
しかも気配りもしっかりしてくれる、素敵なお店でした。
女の先輩連れて今度来よう。
心もお腹も満たされたところで、ごちそうさま!
前回張り切って3店舗とりあげましたが、このペースで行くと
ネタと貯金が尽きそうなので、今回から一店集中型でいきます。
さてさて、次はどのジャンルのお店を攻めようかなー
香港屋台HONGKONG STYLE G-1
「ブルーボトルって冷酒のことですか?」青山外苑前エリアのおすすめ居酒屋
26歳も過ぎ、「日本酒」「居酒屋」で食べログ検索することが増えて来た今日このごろ。
プレミアム会員じゃないので、スマホアプリからだと点数順に並べ替えられないし、
そもそも点数高いところが好みとも限らない。
ということで、
父の影響から「吉田類の酒場放浪記」と「孤独のグルメ」という英才教育を経てすくすく育った「おやじ女子」が、女の目線で隠れた「旨い店」を備忘録も兼ねて勝手にご紹介していきたいと思います。
初回は、職場がある「青山・外苑前エリア」。
この辺はハイセンスなお店しかなさそうだし、気分を切り替えてまぁイタリアンにするか…
と諦めていましたが、実は結構あるんですよね、なかなかいいお店が。
1. 豊富な日本酒と、いろんな意味でぴちぴちの店「八 南青山」
青山通りから路地を入り、しばらく歩くと看板が見えてきます。
眩しい看板だし、写真も載ってるし、もしかしてチェーン店?という一抹の不安。
そんな懸念もなんのその、地下1階に降りて店の引き戸を開けると、
照明暗めの静かで重厚かつ洒落た空間が広がっています。
おやじ女子にはちょっと上品すぎるかも…
広いカウンター席に通され、まず日本酒を。
うわぁ、沢山あって嬉し…でも選べない…
こんなときは店員さんに相談だ、と顔を上げると、なんだかみんな若い。
シャキッとした男性が沢山テキパキ働いています。
日本酒のこと、分かるかな?と思いながら適当な人に声をかけると、
生憎この日はメニューに掲載している日本酒を切らしているとのこと。
店にある日本酒を調べてまいりますので、と言われ、
なにやらごそごそ書いているのを尻目に待っていたら、
達筆な別メニューが出てきました。
気配りすばらしい。
辛口ですっきり飲みやすく、人気である、というおすすめで「白鴻」を冷酒でオーダー。
明治20年創業の広島の老舗、「盛岡酒造」の食中酒。
すいすい飲めてしまうので危険ですが、料理とよく合う爽やかな飲み口でした。
グラスもかわいい。キリッとおいしい。
ちびちび飲んでいたら、お通しが出てきました。
刺身の盛り合わせを頼んでいましたが、
「お通しの魚とかぶっているのでこちらで充分かもしれません」と言われてキャンセル。
なんて親切。
立派すぎるお通しをぺろりと平らげ、
他に頼んだ「白魚せりの卵とじ」を心待ちにしていたところ、
しばらく時間がかかりそうですので、と
ホタルイカの沖漬けが出て来た…。頼んでないのに。
そして美味。
食べ終わってしばらくすると、更に、
落花生の塩ゆでが出て来た…。頼んでないのに。
そしてこれも絶妙な塩加減ですごく美味。
日本酒の件と合わせて、時間がかかることへの心遣いかと思いますが、
なんとも太っ腹…。ありがとうございます。
感激しながら酔いが回って来たところで、来ました、白魚せりの卵とじ。
白魚のほどよい苦みとセリが、ふんわり甘い出汁と卵に包まれて、
完全なる春の味でした。ほっとする美味しさ。
少人数の宴会を背に、カウンターで1人で飲んでいましたが、
穴場なせいかお客さんも多くなく、落ち着いて楽しむことができました。
何人かで来て料理をシェアできたらもっと楽しめたかもしれないけれど、
手軽な値段の1人前の料理も多く使い勝手はかなり良さそう。
魚も店員さんもピチピチの美味しいお店でした。
ごちそうさまです。
2.閉店時間に注意 22時ラストオーダーの絶品!海鮮居酒屋
連休前のテンションも手伝って、はしごを決行。
以前ランチに来て、あら煮のボリュームに度肝を抜かれたお店、
「うおよし」に夜に来てみました。
↑ランチの「あら煮」
「八」から外苑前の逆の出口まで歩いて5分程、細い路地を入ったすぐにあります。
ここも地下1階。
うっかり21時40分頃に訪問し、「ラストオーダー22時ですけどそれでもよろしければ…」
と物腰柔らかな店員さんに座敷に通されましたが、2軒目だから大丈夫。
「八」ほどではありませんが、こちらも「獺祭」をはじめとする地酒の種類は
まぁまぁ豊富です。
辛口でおすすめを聞き、「新政No.6」を。
ワインボトルのようなオシャレなボトルが出てきて、なみなみ注いでもらいました。
見よ、この美しい表面張力。
白ワインのようなフルーティーな飲み口。
これも飲みやすく、危険なお酒。脂ののった魚にもぴったりのすっきりさです。
お通しはしらすづくし。
釜揚げと生!醤油を垂らして舌にのせると、甘い。新鮮。
キュッと日本酒で流す。後味ほろ苦。最高です。
肴にもう一品頼んだのは、水なす生ウニ醤油。
ここのウニはとろっと濃厚で旨味しかありませんでした。
爽やかな水なすにちょっと乗っけて食べると、ジューシーなのと、
ふんわり香りが広がるのとでこれも最高。
こちらはお店がこじんまりしていることもあり、結構混んでいることも多いのですが、
閉店間際だと滑り込めそうです。
ただ、カウンターが無いので1人飲みはちょっと厳しいかも。
美味しいお魚を求めて、誰かと来るにはぴったりのお店です。
3.困ったときの焼き鳥屋「狄」
祝日の外苑前をパトロール中、見つけたのは創業21年の老舗「くし焼き 狄(てき)」
外苑前から徒歩1分、坂を上る途中にあります。
祝日は、外苑前・青山エリアの多くの居酒屋がのれんを下ろしている中、
狄だけは「営業中」の札が。
なんという安心感。
なんという包容力。
木の扉を開けると、小田和正似の店主が迎え入れてくれました。
カウンターと座敷どちらでも、と言われたので、カウンターをチョイス。
カウンターは席の間隔が広めに取られていたので、女性一人で入って飲んでいても、
あんまり気まずくなさそう。
やっぱりまずは食前酒として日本酒を…。
と思ってメニューに目を通すと、あれ、少ない。
地酒系は、「開運」と「獺祭」。あとは「菊正宗」と「賀茂鶴」の計4種類のラインナップ。
日本酒のレパートリーこそ少ないものの、マッコリやハイボール、ワインなど、
好みがバラバラな人を連れて来ても対応できそうな、全方位守備型なお酒の品揃えでした。
いただいたのは「開運」という静岡の地酒。
このお酒、ものすごく飲みやすい純米酒でした。
キリリと冷やしてあるので飲み口は爽やかながら、
口の中でとろりと甘みが広がっていく感じ。
辛口派にはちょっと物足りないかもしれませんが、甘口派や日本酒ビギナーにはおすすめです。
「メガジョッキで飲むホッピー」なんていうのもあります。気になる…
口が潤ったところで、何本か串をオーダー。
上から、白レバー、さがり、砂肝です。
串焼きは特製のさらっとしたタレに絡められていて、ぺろっと何本もいけちゃいます。
白レバーがおいしいのも、高ポイント。鉄分は大事です。
あと個人的にヒットだったのが、「つくね」。
口に入れると肉汁がジュワッと染み出るのですが、それを追っかけるように
炭火の香りがふわっと広がって、幸せな気持ちになります。
メインの串もの以外にも、牛すじ煮込みなどの一品料理、〆の雑炊やラーメンなど
バランスの良いメニューが取り揃えられていました。
本当はもっとオーダーしたかったのですが、お通しで大量にでてきたキャベツをぽりぽり齧っていたら、お腹いっぱいに…。
一人一皿、お通しで大盛りキャベツが出てきます。そしてなんとおかわり自由。
最近野菜足りてなかったなーという時には嬉しいサービスです。
小一時間飲んで、ごちそうさまでした。
サクッと飲んで帰りたいときに、ちょうどいいお店です。
青山・外苑前 居酒屋まとめ
今回ご紹介した3店舗の食べログ情報を以下にまとめました。
青山、外苑前エリアは、海鮮系と焼き鳥系が充実している印象。
そしてお店を選べばべらぼうに高い、ということにもなりません。
ただしオフィス街だからか飲んべぇが似合わない街だからか、
お店が閉まるのが大体早いです。
お越しの際は、21時半前にはお店に入れるようにお気をつけ下さい!
もし入れなかったら、渋谷や六本木も近いので、そちらに流れちゃえばいいんですけどね。
1. 八 南青山
2.うおよし
3.狄